Jリーグ独自の「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」が発表されて約1週間が経過した18日、関東のJ1クラブの選手や監督がオンライン取材に応じ、水分補給やミーティング開催の難しさを訴えた。7月4日のJ1再開、6月27日のJ2再開、J3開幕に向けて調整を続けているが、不慣れな新ルールに戸惑いの声が広がっている。  プレー中に自由に水が飲めない。12日にJリーグが発表した感染防止ガイドライン。各チームが新ルールに沿って練習試合などを再開したが、高すぎるハードルに困惑の声が出始めている。  「スタッフに水を置いてほしい位置は話している。(普段は)無意識に流れの中で飲むので、多少のつらさはある」  そう訴えるのは、FC東京の日本代表DF室屋成(26)。飲料ボトルの共有が禁止され、各自が取りやすい場所にマイボトルを置くことになった。右サイドバックの室屋はピッチの縦105メートルを上下するが、ライン際のあらゆる場所にボトルを置くわけにもいかず「いつもならスローインになればすぐ横のボトルを飲めるが、ぱっと飲むことができない」と窮状を明かす。  例年通り暑熱下の試合では前後半の途中に「飲水タイム」を設けるという。しかしスローインやCK、FKなどでプレーが途切れた際に自然な流れで水分を補給するのは難しくなった。口の中が不快になっても、つばを吐くことやうがいをすることも禁じられている。酷暑での連戦を強いられる選手にとっては死活問題といえる。  一方、指揮官たちはミーティングの新方式に頭を悩ませる。1・5~2メートルの社会的距離を空けることが求められ、横浜FCの下平隆宏監督(48)は「“集合”と言うとチーム状態が良いときは肩を寄せるように集まるが、今はそれができない」と嘆く。ビデオ会議の使用も推奨されているが、17日にはFC東京の長谷川健太監督(54)が「精神面を話すときにリモートで伝わるのかやってみないとわからない」と話すなど、チームの一体感や緊張感を醸し出すのに苦心している。  7月4日のJ1再開まで約2週間。Jリーグ版の“新しい生活様式”に早く慣れるしかない。 …