東京大学の学生が新型コロナウイルスに感染したため授業が受けられず留年となったのは不当だとして、大学に対して処分を取り消すことを求める裁判を起こしました。

 東京大学教養学部2年・杉浦蒼大さん:「新型コロナに感染した過失のない学生に対して教育の機会が奪われているという事態に対して理解してほしい」

 東京大学教養学部2年の杉浦蒼大さんは5月、新型コロナに感染して授業を欠席しました。

 出席扱いになるためには欠席届を担当教員に提出して補講を受ける必要がありましたが、意識が朦朧(もうろう)としていたため欠席届を提出できず、進学に必要な単位を取得できなかったということです。

 杉浦さんは19日、救済措置を受けられず留年となったのは不当だとして、東京大学に対して処分を取り消すよう求める裁判を東京地裁に起こしました。

 一方、東京大学は「訴状が届いていないので現時点で具体的なコメントは差し控えます」としています。
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