東京オリンピック・パラリンピックからおよそ1年。組織委員会の元理事ら4人が逮捕されました。巨大イベントの背景にあった利権や資金の流れはどこまで解明されるのでしょうか。

 17日、東京地検特操部は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)と大会スポンサーの紳士服大手「AOKIホールディングス」前会長・青木拡憲容疑者ら4人を逮捕しました。

 16日捉えた高橋容疑者の姿です。カメラの方を一べつしてから車に乗り込みました。

 その逮捕容疑は受託収賄。スポンサーやライセンス商品の契約などを巡って便宜を図るよう依頼を受け、AOKI側から合計5100万円を受け取ったとみられています。

 関係者の話では高橋容疑者は2017年、自ら代表を務める会社がAOKI側とコンサルタント契約。業務委託料として月100万円を受け取っていたといいます。

 これについて高橋容疑者は逮捕前、こう話していました。

 高橋治之容疑者(逮捕前の取材):「コンサルティング契約を結び、その報酬を受け取ったことは確か。本業のコンサルティングでお金をもらうのは当たり前のこと。コンサルタント契約はAOKI側から持ち掛けられ、受け取ったお金はオリンピックとは関係のない正当な報酬だ」

 一方、贈賄の疑いで逮捕されたAOKIホールディングス前会長・青木拡憲容疑者は逮捕前、特捜部の任意聴取に金銭の提供を認め、高橋容疑者について。

 青木拡憲容疑者(逮捕前の任意聴取に):「人としての力に期待した」

 前会長の逮捕を受けてAOKIホールディングスは「本件事態を厳粛に受け止めており、引き続き当局の捜査に全面的に協力して参ります」とコメント。

 事件を巡って特捜部は高橋容疑者の古巣である電通本社などを連日のように家宅捜索していました。

 東京オリンピックが残した負の遺産。小池都知事は。

 東京都・小池百合子知事:「大変残念に思っております。都としてこれからの動きを注視して参りたいと思います」
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