フランスの作家・劇作家・映画人であるマルセル・パニョルが1957年から60年にかけて発表した自伝的作品「少年時代」3部作のうち「1・父の大手柄」「2・母のお屋敷」に「3・秘め事の季節」の一部を加えて映画化された2作品。
『マルセルの夏』お針子と教師の間に生まれたマルセルは幼いうちから読み書きに秀でた少年。やがて弟、そして妹も誕生したパニョル一家は、夏のヴァカンスを過ごすため、ローズ伯母とその夫ジュール伯父が借りている丘陵のヴィラに向かう。狩猟の名人である伯父は初心者の父ジョゼフを狩猟に誘う。マルセルが初めて目にする頼りない父親だったが、彼はヤマウズラの王バルタヴェルを仕留める。マルセルは父を大いに自慢に思うのだが、それはまた夏休みの終わりを告げていたのだった。
『マルセルのお城』休暇が訪れ、丘に戻ったマルセルは、そこで初めての恋とほろ苦い別れを体験する。やがてパニョル一家は、母の計らいで毎週末をラ・トレーユ村の丘陵のヴィラで過ごし始める。ただそこは、多くの荷物を抱えて歩いていくには駅からとてつもなく遠く、父の教え子の助けもあっていくつかの大きな邸宅の庭先を抜けて近道をしていた。しかしある日、頑固で容赦ない邸宅の管理人に見つかり母は卒倒してしまう……。

2018年8月4日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
作品情報:https://eigaland.com/movie/62020#details
配給:オンリー・ハーツ