東京都は、22日でリバウンド警戒期間を終了し、都内の観光促進事業「都民割」を来月から試験的に始めると発表しました。街からは早速、期待の声が上がっています。

■「都民割」来月にも再開“大きな期待”

 22日、浅草の三社祭で3年ぶりに本社神輿(みこし)の宮出しが行われました。

 担ぎ手には、ワクチン3回接種などのガイドラインが設けられていますが、東京では徐々に普通の生活が戻りつつあります。

 こうした状況を受けて、東京都の小池百合子知事は、次のように話します。

 東京都・小池百合子知事:「3回目の接種を受けた方などを対象と致しまして、『もっとTokyo』を来月中には、トライアル的に開始を致します」

 感染拡大に伴い、おととし11月から停止していた東京都民割「もっとTokyo」の試験的再開を発表。これは、都民が都内に宿泊旅行する際、1泊5000円、日帰り旅行で1回2500円を補助する観光支援策です。

 東京・立川市在住:「使うんじゃない」「あれば、使うかな」
 東京・江東区在住:「普段、子どもいるので、出掛たりしてるのですけど、宿泊とかしてないので、行きたいです」

 都民割再開に、大きな期待を寄せる人たちがいます。

 株式会社プロスタイル旅館・小野勇総支配人:「これを皮切りに、また旅行という気持ちが高まっていって頂ければ、うれしいなと思っています」

 浅草にあるこの旅館は、全室畳敷きの部屋や露店風呂など、ラグジュアリーな和風空間が楽しめるとあって、普段から都民の宿泊客が多いといいます。

 期待が大きいだけに、こんな注文があるといいます。

 プロスタイル旅館・小野勇総支配人:「3回接種者、または陰性証明の提出が必要になるので。それが利用客すべてとなると、なかなかハードルが上がってしまう。そういったことの緩和を今後期待したい」

■“静岡県民割”10県で利用可 都民は・・・

 一方、一足先に県民割「今こそしずおか元気旅」を始めている静岡県。県内で1万円以上の宿泊や日帰り旅行をした場合、5000円の補助と2000円の地域クーポン券がもらえます。

 静岡県民だけではなく、神奈川や愛知など近隣の10県の県民も利用できます。

 熱海の海を目の前にした絶好の立地と、天然温泉に入れる旅館では、県民割に合わせて平日・税込み1万円プラス入湯税のプランを導入しました。

 大江戸温泉物語 熱海温泉あたみ・鈴木康之支配人:「お一人様5000円の県民割を使って、さらに地域共通クーポン券2000円分を渡して、ご宿泊頂くので。実質3000円くらいの支払いで、当館に宿泊できるプランを用意している」

 もちろん、東京からの観光客も、取り込みたい気持ちはあるといいます。

 大江戸温泉物語 熱海温泉あたみ・鈴木康之支配人:「それは切に願ってはいるが、やっぱりワクチンを打って頂いて、自分の体を守ってから来てもらえれば、我々は歓迎したいなとは考えている」

 都民が近隣の県を訪れた際に、割引を受けられる時は来るのでしょうか?

 東京都・小池百合子知事:「今後、国の『Gotoトラベル』の動きや、感染状況を踏まえまして、全国の観光振興と足並みをそろえて参ります」

(「グッド!モーニング」2022年5月23日放送分より)
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