いったい何個の「!」が並んだだろう。

 10月6日、フィギュアスケートのグランプリシリーズ開幕へ向けて行なわれた記者会見。本田真凜が今シーズンのテーマを記したボードを掲げると、そこには「頑張る」の後に十数のエクスクラメーションマークが記されていた。

「何個書いたか分からないですけど」

 かすかに笑みを浮かべた本田は、言葉を続けた。

 「自分の頑張りたい気持ちと、頑張らないといけないことの多さを表しました」

 それは決意の表明であり、変化を物語っていた。

高2の昨季から米国に渡ったが。
 2016年の世界ジュニア選手権では中学2年生で優勝を果たし、翌年の同大会ではアリーナ・ザギトワに次ぐ2位。ノービス、ジュニアを通して国内外で活躍、将来を嘱望される存在となった本田にとって、大きな失意を味わうことになったのは2017年12月の全日本選手権だった。7位にとどまり、平昌五輪出場を逃した大会だ。

 「自分が描いていたスケート人生とは今日で変わっていくなと思いますが、今はあまりスケートのことを考えられないけれど、考えていきたいと思います」

 試合直後の言葉には、胸中が率直に表れていた。

 高校2年生になった昨シーズン、アメリカに拠点を移し、ラファエル・アルトゥニアンコーチの指導を仰ぐようになった。

 ただ、心機一転、というわけにはいかなかった。