1979年7月5日発売
チューリップの通算16枚目のシングル。

作詞、作曲:財津和夫
編曲:チューリップ

累計で50万枚以上を売り上げ、チューリップにとっては久々のヒット曲となった。
オリコンTOP10に入ったのは3rdシングル『心の旅』以来である。
本作を最後に吉田彰と上田雅利が脱退。デビューから続いたチューリップ第一期といわれる約8年間の期間は終わりを迎えることになる。

本来、この曲は『わがまま』というタイトルでアルバム『Someday Somewhere』に収録される予定になっていたが、急遽シングル曲候補となったため、歌詞の一部と曲のAメロ部分を大幅にアレンジしたのち、曲名を『虹とスニーカーの頃』と改め発売された経緯がある。
なお、没案になってしまった『わがまま』は『虹とスニーカーの頃(メロ違いバージョン)』として、1970年代~80年代に録音された未発表音源を集めた企画アルバム『TULIP Anthology1~Rare Tracks~』に収録されている。

“わがままは 男の罪”・“それを許さないのは 女の罪”。

この2つの対比部分だけで、この楽曲が青い恋について歌っていることがうかがい知れる。
男の方も、女の方も譲り合えない若さ。感情のすべてを相手にぶつけてしまうがために不用意に相手を傷つけ、幸せだった関係を簡単に崩して逃げ出してしまう。
大好きだったのに。

雨だけど白いスニーカーを汚したくなくて“裸足で歩く”若い恋人同士。
周りは奇異な目で見るかもしれないが、2人にとってはこんなことすら楽しくて愛しい時間だったのだと、伝わってくる。
いくつかの恋愛を経験して、少しずつでも恋人との距離のとりかたを学ぶと、少しのケンカや行き違いを丁寧にほぐしていく力も身に着いたりする。

ぼくらには できなかった
大人の恋は どうしても

しかし若い2人にはどうしてもそれができなかった。
きっと2人が若すぎて、純粋過ぎて、自分の気持ちのコントロールができず相手を傷つけることしかできなかったのかもしれない。
こうした苦い恋の想い出を、この楽曲では“わがままは男の罪”・“それを許さないのは女の罪”と歌ったのだろう。

サビから始まる、曲としての完成度の高さ!
財津和夫の歌声が切なさを醸し出す、70年代の名曲だ。

#虹とスニーカーの頃
#森七菜